8kg痩せて分かった、ダイエットで一番効いたのは「自分を自覚したこと」だった

100kgを超えていた頃、私は「そんなに食べていない」と思っていました。食事を記録し始めて分かったのは、意志が弱かったのではなく、自分の食生活を正しく認識できていなかったという事実。約8kg減の裏にあった「記録→自覚→自然な補正」の話です。

8kg痩せて分かった、ダイエットで一番効いたのは「自分を自覚したこと」だった
Photo by Thought Catalog / Unsplash

「どうやって痩せたんですか?」

もし最近そう聞かれたら、私はこう答えます。

「あすけんで、食べたものを記録し始めたことです。」

もちろん、それだけではありません。食事の内容も少しずつ変えましたし、間食も減りました。

でも振り返ってみると、本当に効いたのは「記録したこと」そのものでした。

私は、自分が何を食べているのか知らなかった

体重が100kgを超えていた頃、私は本気で「そんなに食べていない」と思っていました。

お腹いっぱい食べる日もありましたが、本人の感覚としてはあくまで「普通」だったのです。

ところが、記録を始めた途端に現実が見えてきました。

一番衝撃だったのは、お酒のカロリーです。

なんとなく「そんなに高くないだろう」と思っていたのに、実際は想定の倍近くありました。何気なく飲んでいた一杯が、夕食一食分に匹敵することもある。数字で突きつけられて、ようやく気づきました。

間食も同じでした。

アイスを食べながら「これくらいなら平気」と思っていた。でも記録すると、その「これくらい」が決して小さくない数字だったと分かります。

朝食すら、油断できませんでした。

パン一つ、飲み物一杯。その程度の感覚でいたのに、積み上げると無視できない量になっていました。

逆に驚いたのは、サラダの低さです。「太りそうかどうか」という私の感覚が、いかにあてにならなかったか。ここでようやく腑に落ちました。

太っていた原因は、意志が弱いことではなかった。自分の食生活を、正しく認識できていなかっただけだったのです。

記録すると、勝手に補正が始まる

面白かったのは、記録するだけで行動が変わり始めたことです。

あすけんには、1日の目標カロリーの上限が表示されます。つまり「今日はあとどれくらい摂れるか」が、常に見えている状態になる。

すると、こうなります。

「昼に食べ過ぎたから、夜は軽くしよう」

「このお菓子、本当に食べたいのかな」

誰かに怒られたわけでも、厳しいルールを作ったわけでもありません。ただ自分の行動が見えるようになっただけです。それだけで、お酒の量もお菓子の量も、意識せずに減っていきました。

もちろん、飲みたい日も食べたい日もあります。

でも、我慢はしませんでした。

代わりに「これを摂ると太る」という自覚と覚悟を持って、主体的に選んで摂るようになりました。禁止するのではなく、選べるようになった、という感覚です。

私はこれを、こういうサイクルだと考えています。

記録 → 自覚 → 自然な補正

そしてもう一つ、大事だったことがあります。

「痩せよう」と気合いを入れて無理をしなかったこと。

痩せようが痩せまいが、口に入れたものは全部記録する。守ったのはそれだけです。むしろ自分を鼓舞するより、現状を正しく知るほうが、結果として行動は変わりました。

大切にしたいのは「再現性」

私はダイエットでも、再現性を大切にしたいと思っています。

「このサプリで痩せた」「この運動で10kg減った」

否定するつもりはありません。ただ、その方法は人によって結果が変わります。

一方で、自分の行動を記録するというのは、誰でも今日から始められます。そして自分の生活を知ることから始めるこの方法なら、多くの人が再現できる。

私自身、約8kg以上減りました。でもその成果以上に価値があると思っているのは、「なぜ減ったのか」を自分の言葉で説明できることです。

再現できない成功は、運が良かっただけかもしれません。

でも、再現できる成功は、人にも伝えられます。

これはダイエットだけの話ではない

同じことは、仕事でも言えると思っています。

プロジェクトを改善したければ、まず現状を可視化する。家計を改善したければ、支出を記録する。勉強時間を増やしたければ、まず勉強時間を測る。

改善は、気合いや根性から始まるものではありません。

自覚から始まります。

PM(プロジェクトマネジメント)の世界でも、改善はまずメトリクスの可視化から始まります。ダイエットも、まったく同じ構造でした。

おわりに

100kgを超えていた頃から、今は約8kg以上減りました。まだ目標には届いていません。

それでも不思議と焦りはありません。「どうすれば減るのか」が、もう分かっているからです。

一番大きな学びは、これでした。

人は、自分の行動を自覚すると、自然と変わり始める。

そしてその「自覚」を支えてくれたのが、毎日の記録でした。

最後に一つだけ。この話は「あすけんだから」ではありません。私にとって続けやすいツールだった、というだけです。

大切なのは、どのアプリを使うかではなく——

「毎日、自分を観測する仕組み」を持つこと。

何かを改善したいと思ったとき、最初にやるべきは気合いを入れることではありません。

まず、自分自身を正しく知ること。改善は、そこから始まるのだと思います。