はじめに:ブログ再開にあたって
久しぶりに、この Calm PM Lab に記事を書くことにしました。
なぜまた書こうと思ったのか。それは、自分の働き方に対して「このままでいいのか?」という疑問が強くなってきたからです。
私はこれまで、転職も経験しつつ、ずっと会社員として働いてきました。
複数の企業でさまざまなプロジェクトに関わり、ある程度の成果も出してきたつもりです。
ただ、振り返るとどこかでこう思い込んでいた節がありました。
「会社が成長すれば、自分の生活も自然と良くなるだろう」
「会社にちゃんと尽くしていれば、きっと大丈夫だろう」
今思えば、それはある種の慢心だったのかもしれません。
会社には会社の都合があり、自分の人生にフルコミットしてくれるわけではない。
業績が悪化すれば待遇も変わるし、評価もコントロールできるものではない。
そんな当たり前のことを、どこかで見ないふりをしていたのです。
このまま、会社という“ひとつの軸”だけに自分の生活を預けていていいのか?
そう自問したとき、「もっと外に目を向けて、自分の軸を持ちたい」と強く思いました。
そしてその第一歩として、再びこのブログを開こうと決めました。
一社依存のリスクとは何か?
ビジネスの世界では、「売上の大半を一社に依存している状態」はリスクとされます。
もしその取引先が契約を打ち切ったら、一気に経営が傾く可能性があるからです。
これは、働く個人にもそのまま当てはまります。
たとえば、ひとつの会社の業績が悪化したとき、昇進も昇給も見送られるかもしれない。あるいは、自分にとって理不尽な異動があるかもしれない。
そうした変化に対して、私たちは案外“無防備”なのです。
会社という仕組みは、思っている以上にドライです。
もちろん全否定するつもりはありません。会社で働くことで得られる安心感、仲間との信頼関係、やりがい。それらは本当に大きな価値です。
ただし、その価値が永続的に保証されるわけではない。
そして何より、会社は自分の人生にフルコミットしてくれるわけではないという現実を、冷静に認識する必要があると思うのです。
外の視点に触れて、気づいたこと
ブログを書いたり、他の会社で働く人の話を聞いたりする中で、あらためて思い知らされました。
「会社は山ほどある。そして、それぞれの場所で懸命に働いている人たちがいる」
これは当たり前のことなのですが、会社の中で日々を回していると、視野がどうしても狭くなりがちです。
いつの間にか、「この環境がすべて」「この評価がすべて」だと思い込んでしまう。
でも、自分にとって一番大事なのは、生き延びること、生活を守ることです。
もっと言えば、「一社にすべてを預ける」ような生き方ではなく、自分の足で立ちながら、外の人たちとつながっていくことのほうが、ずっと健やかで自由なのではないかと思うようになりました。
これからのPMに求められる「自立」とは
この数年で、AIをはじめとしたテクノロジーが一気に進化しています。
プロンプトで要件定義の下書きをつくることも、議事録を自動生成することもできるようになりました。
こうした時代の中で、PMに求められる力も変わってきていると感じます。
「作業をこなす力」よりも、「問いを立てる力」や「意思決定の構造を可視化する力」のほうが重要になってきている。
だからこそ、会社の評価だけに依存せず、自分の視点を持ち、自分の価値を自ら定義する力が問われているのだと思います。
おわりに:書くことで整える、つながる
Calm PM Lab は、もともと「自分のために」始めた場所です。
頭の中を整理したくて、気づきを言葉にしたくて、書き続けてきました。
でも今はそれ以上に、外の世界とゆるやかにつながる場所としてこのブログを再定義しています。
書くことで、過去の自分を振り返り、今の自分を確認し、これからの自分を選び取っていける。
そんな場にしていけたらと思います。
また、ぼちぼち書いていきます。
どうぞ、よろしくお願いします。
